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「薬害エイズ事件」判決から思うこと
PART2
 「薬害エイズ事件」の判決が最高裁で出ましたね。この事件の発端は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染したと推定される供血者からの血液を原料に製造された血液凝固因子製剤を、加熱処理を行なわないで治療に使用してしまったからですね。
 これにより、約1600人の患者をエイズに感染させてしまった。中には命を落とされた方もいらっしゃったという事件ですね。
 この判決は「不作為の悪を裁いた」という事で、「不作為」というのは「やっていない」「やらなかった」ことに対して最高裁が刑事事件の有罪判決を出したということで、画期的なことです。
 今までは、「やらなかった事に対して自分に何の罪があるんだ」というふうに大体の日本人は考えがちでしたが、これからは、その考え方は通用しないということですね。
 ですから「不作為」「やらない」ということが「罪になる」ことがあるという事を、十分認識していただきたいと思います。
 これは同時に会社にもあてはまります。会社の方針に沿って自ら考えて自分の仕事の範囲内でやるべきことをやらなければ、罪とは言いませんけれど、いろいろと問題がある。というふうに段々個人の責任になっていくんでしょうね。
 薬害エイズの有罪判決は課長一人でした。局長や次官はお咎めなし。起訴された他の方達は全員無罪。ということは、その人が自分の職責においてしっかり判断し実行していたら、問題は起きなかったと最高裁が判断したということですね。
 このような画期的な判決がありましたので、今後の社会生活にいろいろ影響があると思いますから覚えておいてください。